約1万6000年前〜紀元前10世紀頃

縄文時代

土器が作られ始め、竪穴住居を建てて一か所に住む暮らしが広がった時代。木の実の採集や漁が盛んになり、貝塚や土偶など、豊かな自然とともに生きた人々の跡が各地に残っています。

縄文時代の出来事

出来事13件

約1万6000年前

縄文土器

大平山元遺跡などから、世界最古級とされる縄文土器が出土し、土器を用いる生活が始まった。

背景

更新世末期から完新世にかけて気候が温暖化し、木の実などの植物性食料が増えるとともに、人々の生活は移動を基本とする狩猟中心の暮らしから、より定住的な採集・漁労を組み合わせた暮らしへと変化しつつあった。食料を煮炊きして調理・保存する技術への需要が高まっていたと考えられる。

経緯

青森県の大平山元遺跡などから出土した土器片は、放射性炭素年代測定によって約1万6000年前のものと推定され、世界最古級の土器の一つとされている。これらの土器は粘土を焼き固めて作られ、表面に縄目の文様が施されるものが多かったことから、後に「縄文土器」と呼ばれるようになった。土器の使用により、木の実のアク抜きや魚介類の煮炊きが可能となり、利用できる食料資源の範囲が大きく広がった。

結果・影響

土器の出現は、日本列島における新しい時代区分「縄文時代」の指標とされ、以後1万年以上にわたって続く縄文文化の出発点となった。調理・保存技術の獲得は定住生活への移行を後押しし、日本列島独自の文化が形成される基盤となった。

文化